遠野: 4月から8月くらいまでって、受験が終わってから次の受験へのエンジンがかかりにくい時期だけど、前回不合格だったことを引きずり過ぎる人が多いなあと思うんだ。やる気を削がれたまま過ごしてしまうんだよね。でもさ、「選ばれないこと」なんてどの職業を選んでも、どんなに上手くいっているように見える人にでも、頻繁にあることよね?
白華:はい、おっしゃる通りで、経験したことがないなんていう方はいないと思います。
南風:そう思います。特に舞台人としての人生を選ぶのであれば、度々直面しますので、そのための練習だと思うと良いと思うんです。
白華:そうだね。
南風:宝塚受験の難しさは、「なぜ選ばれなかったのか明確な答えが分からない」ところにあると思いますが、何かが欠けていたということは明確です。答えが分からないのであれば、より多くの課題を導き出して、ひとつひとつクリアにしていくしかないと思います。そのためには時間が必要になりますので、早く動き出した人の方が合格への道は近いと思います。
白華:そう、早く取り組み始めないと・・・。夏でギリギリかな。選ばれなかったことにメンタル左右されている暇なんてないですよね。
遠野:まだ学生だから免疫がないんだろうけど、人生、日々選ばれないことの連続でしょ。上場企業の社長でも専業主婦でもタカラジェンヌでも。選ばれなかった時、私は動いて忘れるようにしてる(笑)。2人は選ばれなかった時、どうしてる?
白華:わたしは出来るだけ感情を切り離してとりあえず分析してみます。そうするとわたしの場合は意外とあっさり納得できます(笑)前向きになるためには自分で消化するしかないですよね。
南風:私もあすかさんと同じで、「忘れる努力」をします(笑)それも舞台人として必要な能力だと思います。自然に忘れられればよいですが、時間がかかってはもったいない!自分に何かしらの目標を課して、そこに向かってひたすら頑張る!それだけです!
遠野:そうだよね・・・。人がどうにかしてくれるものではないから、自分で乗り越えてモチベーション上げて頑張ってほしいね!