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写真と共に受験時代を語る講師トーク その④~夢妃杏瑠~

Classy Lessons 夢妃杏瑠講師トーク⑤

写真と共に受験時代を語る講師トーク その④~夢妃杏瑠~

──クラレス講師の方々ご自身が、宝塚音楽学校の受験準備をされていた頃や、音楽学校に入学されてからの思い出やエピソードを、当時のお写真を見ながら語っていただくトークシリーズの第4回目として、
Classy Lessons Osaka マネージャー兼声楽担当の夢妃杏瑠さんにお話しを伺います。
最初がこちらの赤いお着物のお写真ですが、お三味線を弾いているところですね?

Classy Lessons 講師トーク 夢妃杏瑠③

宝塚音楽学校での秋の音楽会の写真です。今は和楽器の授業はないと思いますが、当時はピアノ、三味線、お琴の中で一つ選択して和楽器を習う授業があったんです。

本当に成績が乱高下するので、三味線を選択したのが10人くらいでしたが、1番になれたかと思うと10番になるという感じでした(笑)。
でもこの写真は前列で弾かせてもらっているので、成績が良かった時だと思います。全ての授業の総合点数で席次が決まるので、結構大きかったですね。

──お三味線は音楽学校に入られてからはじめたのですか?

そうです。楽器はピアノしかやったことがなかったので。最初は希望が出せましたからお琴がやりたかったのですが、家でも練習したいと、親に頼んで三味線を買ってもらってずっと練習していました。

そうしているうちに三味線がすごく好きになって、先生のご自宅のお稽古にも通うようになりました。ですから好きになるってとても大切で、好きなことは伸びますからまずこの写真を見て欲しいと思いました。

──何がきっかけになるかわからない、ということですね。いまピアノを習われていたというお話でしたが、ほかに習い事としてはどんなことをされていたのですか?

ピアノは幼稚園くらいから習っていましたが、当時は家で練習するのが苦手で(笑)。ピアノよりダンスの方が好きになって、バレエとジャズダンスをさせてもらっていました。
そこから小学校時代にジャズダンスの方が好きになり、中学の3年間はバレエはやらずに、もっぱらジャズダンスを踊っていました。

あとは、私は広島に住んでいたので、安室奈美恵さんやSPEEDなど、有名な歌手のかたたちがたくさん出られた沖縄が一番有名だった「アクターズスクール」が広島にもあったので、
小学校5、6年生の時からそこに通わせてもらっていて、バレエをあまり真面目にやらなくなったのもそこのレッスンがあまりにも楽しかったからなんです。

──有名な歌手の方をたくさん輩出したスクールに通われているなかで、宝塚受験を目指したきっかけはなんだったのですか?

中学卒業後、宝塚市内の高校に通うことになったんです。そうするとやっぱりクラスメイトに宝塚ファンの人が何人もいて「えっ?宝塚観たことないの?」と口々に言われたのが衝撃的で。
「じゃあ観に行こうか…」みたいな感じで観に行ったのが最初です。そこから、同じクラスの子がたまたま通っていたジャズダンスとバレエの先生が元宝塚の方で、その教室に通うことになって。
高校1年生の受験時期が近づいていたくらいの頃に、先生から「宝塚受けるんだよね?」と言われたんです。まさか受けて良いとは思っていなくて。

Classy Lessons 夢妃杏瑠講師トーク④

──その時点ではまだ?

そうなんです。でもそんな風に勧めていただけるなら、受けてみようかなと思い始めて、「だったら歌もやりなさい」と言われたので、紹介していただいて、
やっぱり元宝塚の先生に駆け込みで習って高校1年生の終わりに受験しました。

幸い二次までは行ったのですが、そこで落ちまして。まぁ、落ちるよねという感じですが(笑)、
そこで本気になったと言いますか「次は絶対受かるぞ!」と思い、そこからの1年間は必死で宝塚受験の為に頑張りました。

──受験準備を本格的にされていくなかで、ご家族のご意見はどうだったのですか?

うちは小さい頃から基本的に「やりたい事はやりなさい」という方針だったので「受けたいなら頑張りなさい」という形でした。

──それは恵まれていらっしゃいましたね。

恵まれていました。やっぱり同期の中でも、家では反対されていて内緒で受けたと言う子もいましたから。

──ではご家族の全面サポートもあって、二度目の受験までの期間にはどのぐらいの頻度でレッスンをされていたのですか?

この時は来年受かりたい、じゃなくて「来年受かる!」と決めた、という感覚でした(笑)。
しかもありがたいことに、私が通っていた高校は宝塚大劇場の近くだったので、学校の帰りに大劇場で出待ちをして、そこから阪急電車に乗ってレッスンを受けて帰るという毎日でした。

──素晴らしい環境ですね。

そうだと思います。学校の友達の宝塚ファンの子と、制服のまま「キャトルレーヴ」に行って、買い物してレッスンに行くという感じでしたから。

──では受験期間も、もちろん頑張りながらも楽しい日々でもあった?

Classy Lessons 夢妃杏瑠講師トーク①

毎日を楽しんでいましたね。実際、受験自体をあまり苦しいとは考えていなかったんです。

いまクラレスの生徒たちを見ていると、苦しそうだなと思う子が結構いるんです。
もちろん受験準備ですから苦しいこともあったし、私はとても恵まれた環境にいたというのもわかっているのですが、
一緒に受験するために頑張った仲間のなかには、ひとつ上の先輩になった人もいれば、同期も、ひとつ下の下級生になった子もいて、未だにそのメンバーとの絆は強いんです。

「受験スクール」とは謳っていなかったのですが、バレエもジャズも見てもらえて、受験直前には面接の模擬試験みたいなものもしていただけたので、みんなで頑張った仲間がいたのも大きなことでした。

──いまの受験生の方たちが苦しそうに見えるというのは、どういう点が?

もちろん全員がという訳ではないのですが、とりあえず大好きな宝塚に入るためにレッスンを受けているんですから、
まずそのレッスンを楽しめばいいのに、なんだか楽しめていないと感じることがままあって。

何が原因なのかなと話したりもするのですが、それこそバレエの教室や、学校や家庭のことで、思春期の女の子ですから悩むこともたくさんありますよね。

でもレッスンに通うということは上手くなりたいわけだから、尻込みせずにその気持ちを前面に出して、
一番前の真ん中で、先生からよく見えるところで、先生の動きや、歌い方を全部習得したい!という気持ちでもっと前向きにやったらいいのになぁと思います。ちょっと控えめな子が多いので。

──宝塚受験自体を楽しんで欲しいと。

そうです、そうです。結局、受験当日まで楽しんだものがちだと思います。受験している教室、空間を全部自分のものにするぞ!楽しむぞ!と臨んで欲しいです。

──あぁ、素晴らしいですね。その受験当日で、特に印象に残っていることはありますか?

やっぱり面接ですね1回目に落ちた時には、とにかく可愛くて綺麗ですごくバレエが踊れるお嬢様みたいな人がいっぱいいて、圧倒されているうちに終わってしまったんです。
でもそれでは駄目だと思い、2回目は面接で何を聞かれても、例えば急に踊れと言われても、全て対応できるように色々準備していったなかで、「自分のいいところ、チャームポイントを言ってください」と言われたんです。
それで私は「いつもおでこが光っています!」と自信満々に言いましたら「そんなことを言った人は初めてだ」と試験官に笑われて。

Classy Lessons 夢妃杏瑠講師トーク②

──愛月ひかるさんも、試験官の方が笑ってくださると受かるというジンクスがあるとおっしゃっていました!

それはありますね。関西の先生が多いですから。

──いまもつるんと素敵なおでこですが、そういう自分のここが良いところです!を前向きに出していく感じが一番大事ということでしょうか。

大事だと思います。やっぱり何百人も受けていて、その中の40人に入らないといけないわけじゃないですか。それには印象に残るのが大事なので、どんなことでもいいのですから、恐れずに自分を出して欲しいです。

──そうした受験を経て、次のお写真、こちらも音楽学校に見事合格されたあとですね。日舞の発表会でしょうか?

Classy Lessons 講師トーク 夢妃杏瑠②

最初の写真の秋の音楽会の前、演劇と日舞の発表会のときのものです。
日舞も全然やったことがなくて。左右で踊っている同期は、元々習っている子達なので、その子たちの踊りを見様見真似でいつも踊っていました。
そうしたらこの発表会直前の試験の成績が奇跡的に良かったんです!もちろんずっと成績が良かったわけじゃないのに。

──まさに本番に強いタイプですね?

そうかもしれないですね。日舞は本当に同期の子に教えてもらうのが頼りだったので。

──そういうわからない、難しい、というところは同期の方がちゃんと教えてくれるのですね?

教えてくれていました。お着物の着方、お扇子の使い方、お腰の入れ方、もう全てわからないなかで、訊くとすぐに教えてくれるので、同期にも恵まれたのだと思います。

──素敵な関係だなと思いますが、ここまでお話を伺っていると夢妃さんは宝塚で「歌の人」として認知されていた方ですが、受験準備で考えると歌のレッスンに通われたのが最後なのですね?

そうです。歌はカラオケくらいでしか歌っていなくて、本格的に習ったのは受験準備の1年間だけでしたから、学校に入ってからも歌の成績はずっと悪かったんです。

──それはかなり意外なお話です。エトワールもされていましたし、『ランスロット』のモルガンは裏ヒロインくらいのお役柄で、バーンっと歌われていたイメージがすごく強いので。

Classy Lessons 夢妃杏瑠講師トーク③

ありがとうございます。でもそれはやっぱり音楽学校に入ってからの努力のおかげなのかなと思っていて。予科生の頃は本当に歌の成績が悪くて、このまま人前に出るようになるのはまずいなと悩みました。

やっぱり「歌劇団」というくらいですから、歌を歌えるようにならないと、と。なんだかんだ小さい頃から踊りはさせてもらっていたので、劇団に入ってからはとにかく歌を頑張ろうと思うようになりました。

色々な曲を聞いて真似をして歌ってみる。上級生のお稽古などもずっとこっそり聞いて吸収しようと頑張りました。

──その努力が、舞台に生きていくわけですね。そうしますと、いまクラレスに通われてる方の声楽指導をされていて、まずどんなアドバイスをされていますか?

自分だけで勝手に苦手意識を持ってほしくないんですよね。苦手だな、できないなと思った瞬間にひとつ壁ができてしまうので、上手くなるものもならなかったり、時間がかかってしまったりすると思うんです。

ですから絶対にできないと自分で思い込まないで欲しい。

クラレスはグループレッスンなので、上手な子の歌を聴けたり、自分がまだまだここができていないんだ、ということに気づかされたり、レッスンのなかでも色々と発見があると思うんです。

それを「あぁ、やっぱりわたしはダメだ」ではなくて「上手い人からどんどん吸収できるんだ!」という気持ちでいて欲しいなと。
素直に受け入れることが一番うまくなる近道なんです。

私も劇団に入ってからも上手い人の歌を聴くことをずっとやっていたので、真似してみるのもひとつの方法だし、何事にも壁を作らずに吸収してほしいといつも思います。

結局、受験の時にそこまで上手くなくても、この子は伸びそうだという見込みさえ感じられたら受かる可能性はあると思うので、まだまだみんな10代ですから、私はダメだ、歌えないと思わないで欲しいです。

──夢妃さんが受験の頃にはまだ歌がお得意ではなかったというのは、いまの受験生の方たちにとってもとても励みになることだろうと思います。
そしてこちらが最後のお写真、すごく綺麗なお写真ですね。

Classy Lessons 講師トーク 夢妃杏瑠①

これは今もあるのかはわからないのですが、本科生になると野外ステージで歌うようなイベントに出させていただくことがあって、その時の写真だと思います。

私は宝塚の娘役になる為には?というところで、男役さんは女性が男性を演じるので、まずそこでひとつスイッチが切り替えられると思うんですが、
その女性が演じる男役さんの隣に立つ娘役って、より一層女性として磨きがかかっていないといけないのではないか?と考えていたんです。

ですから、そんなにもともとフリルがあったりするお洋服には興味がなかったのですが、やはり劇団ではお芝居の時代背景を演出する要素の一つであったり、
レビューの華やかさを表すためにも、豪華なフリルやスパンコールなどで装飾を施したお衣装が多いと思います。

ですからそこに自分が入っていくために、本科生の時にはリボンをつけてみたり、ピンクのシャドウをつけてみたり、如何に娘役らしく在るか?ということを必死で考えていました。

それに対してやっぱり同期が「それいいね、可愛い」ですとか、「ちょっと変だよ」と言ってくれましたし、
劇団に入っても組む男役さんなどから色々と言っていただけることによって、娘役になっていけたのかなと思います。

振り返ると上級生になるにつれて、年月をかけて、意識しなくてもできるようになっていったんだと思います。

──そうした試行錯誤を重ねた時間、同期生の方たちの存在と、受験生時代の絆など、様々なお話をいただきましたが、
いま、宝塚音楽学校を目指して頑張っている方たちに、改めてアドバイスをいただくとすると?

やっぱり自分が二回の受験を経て感じたのは、宝塚の舞台を見るたびに「私はここの舞台に立っている」と、ちゃんと想像ができないと立てないということです。

「あの舞台に立ちたいな」ではなくて、「自分は絶対にあそこに立っている」と思う。舞台に立って、歌ったり、踊ったり、お芝居をしている自分の姿をちゃんとイメージして欲しいんです。

そういう自分の姿を描けるかどうか?はすごく大きなことで。

やはり宝塚に入ったら卒業まで勉強なので、歌、ダンス、芝居、それぞれで自分の勉強方法を見つけて精進し続けないといけません。
ですからそういう勉強方法も含めて、一人ひとりに合わせた内容でフォローしていきますので、是非一緒にレッスンに励みましょう!

Classy Lessons 夢妃杏瑠講師トーク⑤

聞き手/橘涼香(演劇評論家・ライター)

Accessアクセス

スタジオ所在地

東京都中央区銀座1丁目3先
東京高速道路北有楽ビル1F
Classy Lessons銀座スタジオ

TEL

03-6263-0985

外観:入口写真

「北有楽ビル」ではなく「東京高速道路」というサインが出ておりますのでご注意ください。

地図

最寄駅からのアクセス

■ JR有楽町駅京橋口より徒歩1分

■ 東京メトロ有楽町線 銀座一丁目駅1出口すぐ

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