遠野)今回のレッスン、考えに考え抜いてプログラムを決めました。ただ安易にバレエ何回と声楽何分となどではなく、夏のレッスンに来ていた生徒さんを思い出しながら、3ヶ月前にすべき最高のレッスンを追求しました。レッスンする側に立って、バレエの後は何のレッスンがいいのか・・・等、順番にもこだわっています。レッスンできる時間や体力って限られてるでしょ?同じ80分でも価値あるレッスンにしたいと思います。ではそれぞれのレッスン、どこがクラッシー?まずはバレエから。
白華)受験のためのバレエでは、笑顔の作り方とか、表情でカバーできることがあります。夏のレッスンでは、みんなかたくなって踊っていたから、それをほぐすところから始めました。まず、課題を与えられてガチガチになって踊るよりも、自分を見てもらうことの方が大切。メンタルの部分を自分で踊りにつなげられるようにしてあげたい。
遠野)それは入団してからもずっと大切なことだからね。
白華)そうなんですよ。しきりに笑顔、笑顔と注意すると思いますが、どういう笑顔をつくったらいいのか、自分の持っているのもの、自分の笑顔を見つけてもらえたらと思います。
蒼乃)それって・・・レッスン中のれみさんを見てるとわかると思う。
遠野)そうなのよ(笑)。
蒼乃)その場にいないと感じられない。レッスン受けた人でないとわからないことですね。
白華)ありがとうございます(笑)。頑張りますね。
遠野)レベル分けして集めているわけでないから、いろんなレベル感の人が来ると思います。主に初心者の生徒さんや飛び抜けて上手な生徒さんのフォローのため、今回はりーちゃん(南風里名)にアシスタントとして動いてもらいます。私が初心者でレッスンに全くついていけなかった時の経験から、初心者のフォロー体制は強化したいと思ってるの。
蒼乃)豪華!
白華)初心者といって臆することなく参加してほしいです。あまり気にせずにレッスンを受けてもらって、頼ってほしいですね。
遠野)面接はいかが?
白華)先ほどの話にもありましたが、会話できるようにしたい!どの質問がくるか、みんなマニュアルを作って、のぞむ人が多いので、そういった意味で、それを打ち崩したい。まずは目が合うように(笑)。
遠野)「感じのよいお嬢さん」に、自分のキャラやイメージにあう形でなれるといいんだよ!よろしくお願いします!
白華)はい!!
遠野)ジャズはどうですか?
蒼乃)ジャズは試験にはないですが、2日あるので、1日目は体幹を鍛えたり基本的なレッスン。2日目は私が宝塚で実際に踊った曲をやろうと思います。きっとテンションも上がるはず。宝塚に入れば、こんな曲で踊れるんだというレッスンをやりたい。
白華)すごい!!
遠野)私も受けたい(笑)。とにかくもーさんの振りを踊るのが楽しかったと大評判だったので、回数を増やしました。期待してください!バレエと同様に、りーちゃんがアシスタントについてくれますよ。これ、普通のレッスンではなかなかないよね。でもアシストしてくれる人がいると、同じレッスンでも全然違う!この贅沢さもぜひ体験してほしいですね。
遠野)発声ですが、出自がはっきりしていない先生に学んでいる子がとても多かったんです。バレエの先生はプロフィール見てわかりやすいけど、歌は音大卒以外に経歴がわかりにくい場合があります。なので、正直古いなあと思う発声の仕方だったり。そこは私は現役でやっているという強みがあるかなと思います。
蒼乃)今は宝塚でもミュージカル歌唱もありますもんね。裏声ばかりが求められているわけでもない。
遠野)クラシックの課題曲が多いから裏声が出やすいなら問題ありませんが、不得意なら地声を鍛えていったほうが早い場合もある。
白華)裏声は学校に入れば嫌というほど教えられますから、試験は自分の出しやすい出し方で臨んだら良いですよね。
遠野)そう!個人声楽も夏より時間を延ばしましたので、一人一人しっかりみていきたいと思います。
遠野)模擬試験ですが、1回目の模擬がとても特徴的です。バレエと面接をビデオで撮影して、あとで客観的に検証していく。実際に映像を見て、一時停止しながらその場で直していくの。ただ見るだけでなく、その場で動きをレクチャーする。
蒼乃)それってすごい贅沢。
遠野)面接もそうやって、客観的に検証していくよ。姿勢やしゃべり方を指導していく。2回目の模擬試験では歌もあります。あの雰囲気のなかで歌うのと、レッスンで歌うのは違う。最後の模擬試験はあえてビデオを入れずに、自分でできたかを判断できるようにする。自分で考える力が必要だからね。
蒼乃)自分で気づいたことの方が吸収が早いんですよね。
白華)私もそう思う。自分で考えることって大切。
遠野)それでは、当日のレッスンをよろしくお願いしますね。
蒼乃、白華)みなさんと、お会いできるのを楽しみにしています。がんばりましょう。