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コラム

【宝塚音楽学校受験生特別レッスン2013夏】Classy Talk 003 “ジェンヌになれる人って?”

遠野)ざっくりした質問ですが、タカラジェンヌになれる人ってどういう人だと思いますか?

上級生、同期、下級生をみて、どんな人が合格しているのか、共通点はあるかな?

*写真

白華)率直にいえば、可能性がある人です。いろんな意味でまっすぐに進める人かな。

蒼乃)とにかく根性がないとだめです。

例え、背が低かろうが、顔が大きかろうが、容姿や外見ではなく、気持が大切です。

受験の面接官は、そこを見ている。受験の会場で、「この子は他の受験生とは違う」と

思わせることができないといけない。

それが可能性につながっていく。

宝塚に入りたいという強い気持ちが重要だと思います。

遠野)たまに、入る気がなくて、「入っちゃいました」みたいな人がいますが。

蒼乃)個人差はあっても、そういう人は入ってから苦労していますね。

遠野)合格する人のなかには、幼いころから教室に通っていて完璧にこなす人もいれば、

一方で歌も踊りも全然できない人もいますよね。

蒼乃)どちらかといえば、受験生の段階で出来上がっている子よりも、

伸びしろがある子の方が良しとされる傾向にある気がします。

この子は将来、大化けする、伸びるという可能性があるかどうかを見ているのだと思います。

白華)そうですね。あと、受験の初回は、わざと落として、翌年にどこまで成長して

いるかを見極めるというケースもある。そのなかで、特に印象が強い子を残すわけです。

遠野)それよくあるよね。

面接官が意外と、昨年の受験生を覚えていることがあるよ。

2回目の受験のときに、面接官から「前回の踊りはだめだったけど、今回はどうでしたか」って

聞かれて、とても驚いた覚えがあります。

だから、1回目に不合格になったとしても、次のために自分の印象を残すことが大切です。

私の場合は、下手過ぎで、覚えられたのかなという節がありますが(笑)。

白華)私も2回受験しましたが、落ちたことで、気持ちがより一層強くなった。

だから、たとえ試験途中で失敗した部分があっても、頑張り抜けた気がします。

蒼乃)私、れみさんのこと覚えていますよ。

私は4回受けてますからね(笑)。

同じ試験を受けたときに、こういう人が合格するんだと思いましたよ。

こういう人が娘役になるんだって納得しましたし。本当にフランス人形みたいでした。

白華)私、ゴボウみたいで、真っ黒じゃなかった?(笑)。

夕妃のことも覚えてるよ。本科生のときに夕妃が試験を受けているのを見て、インパクトが強く

て、すごい派手な子だって印象が強く残っている。

不思議なもので、何となく覚えている子は、その年にだめだったとしても、次の年に

入学していました。

蒼乃)そうなんですよね(笑)。

遠野)私も2回目で合格して、1回目に印象に残ってた子はたちが受かるか、次の年に

同期になったりしたなあ。

受かる人は何か印象を与えられるんだね。

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蒼乃)あと、宝塚は合格ラインがない試験ですから、これをやっていればとか、

何点以上というものがないし、見えない。

自分自身で切磋琢磨し、日々精進していくしかないと思います。

遠野)うん。

でも試験のシステムが以前と変わって、1次が面接試験になったから、面接に通過しないと、

実技を見てもらえないシステムじゃない?

だから、1年間一生懸命やっても、見てもらえない可能性がある。

私の友人の娘さんは、せっかく頑張っても見てさえもらえないかもしれないから、レッスンに

張り合い感じないことがあるって悩んでたよ。

それについてはどう思う?

蒼乃)そんなこと考えてたら受験なんてする意味ないんじゃないかなあ。

白華)結局できるところまでやったという実感が自信につながるから、レッスンに

意味がないことなんてないよね。

遠野)受験内容はどうだった?

蒼乃)私のときは、受験科目数が多くて、はじめてリズムダンスが導入された年でした。

白華)そうそう。

何かよく分からないまま終わってしまって、面接のときに、

案の定突っ込まれたりしましたね(笑)。

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蒼乃)本科生の時に、面接の試験のお手伝いに入らせてもらって、面接官の先生が

どこを重視して見ているのか、よくわかりました。

そのときは、30秒のフリーダンスが科目としてあったのですが、多くの受験生たちは

自分の特技をそれぞれ披露するわけですよ。

30秒間フェッテをずっと回っている子や、とりあえず前に出て必死にアピールする子が

いました。

でも終わってその子が教室を出たとき、面接官の先生が、

「前に出て踊ればいいっていうわけではないのにね」と言ってたんです!

遠野、白華)(笑)。

蒼乃)バレエの技術はバレエの試験ですでに見ている。

それよりも、その試験では、適切にリズムや音がとれているか、曲をきちんと

聞けているかというのが評価の対象だったわけです。

白華)なるほど。

それを聞いて、私が試験を受けた時しどろもどろで何もできなくて、それを試験官に

突っ込まれてリズムをとらされたのを今思い出しました(笑)。

蒼乃)私はバレエをやれといわれても、できない。

だから曲に合わせて体を動かすしかなかった。求められていることに、

純粋にやればいいということだと思います。

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白華)設定された課題の正しい方向にまっすぐ向かっているのか、向かっていないのかが

問われていますね。

遠野)私の時は、面接で詩の朗読があったの。

10人くらい一斉に会場に入って、1人ずつやらされるわけ。

誰も準備していなくて、まさに抜き打ち試験だった。

途中で朗読に詰まる人もいた。やたら大げさな人も。

でもその一方で、自然に抑揚をつけるセンスのいい人もいて、演劇のセンスや

加減のバランス感覚がはっきり見える試験でしたね。

蒼乃)そういった時こそ、本来の姿が垣間見えますからね。

結局のところ、今の受験システムであれば、実技試験で技術を見てもらえない可能性が

あるわけですから、まずは、レッスンを通して培った内面や、キャラクターを打ち出せるかが

重要じゃありませんか?

遠野)表面的な形だけを覚えても、面接官はそれを見たいわけではない。

本人の内面の良さを、話し方、たたずまいに出すことが大切だよね。

もし私が面接官であれば、まずはそれぞれのパーソナリティを見たいと思いますから。

蒼乃)きちんとレッスンを積み重ねてきた子は話せばわかりますからね。

白華)試験で、歌や踊りを失敗したとしても、面接を通して見えてくる人間性が重要で、

そこから努力するかがどうかが評価されているのでは。

 

 

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